女は未来、男は過去に価値を求めるもの

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私たちの消費はこうした時間軸に基づく気持ちから成り立つものって非常に多いと思います。
それは男女で異なるという話。
さっそく考えてみよう。

女性は未来志向

まだ知らない自分自身、変身願望や新たな可能性にお金を払う(投資する)のが女性。
常に自分自身を磨き、美しくなりたい、かわいく見られたいという上昇志向があるため、どの年代、どの時点からでもリ・スタートを切ることができるという特性があります。
未来を見ているため、スイッチの切り替えができる(もちろんそうではない方も大勢いらっしゃると思います)
化粧品、エステサロン、旅行、洋服を買う…など。
手にすることで明日の自分が「キレイ」になったり「満足」できることにはお金を惜しまないってことです。
ある意味、女性は新しい恋をすると恋愛ファイルを上書きするというのと似ている気がします。
また、女性のほうが貯蓄額が多いのではないでしょうか。未来に投資しながらも未来の生活を考慮してお金も貯める。実に堅実。

一方、男性は過去志向

男性のキーワードは「青春時代」「あの懐かしさ、もう一度」
・あのとき(若い頃)お金がなくて買えなかったものを買いたい。
・(仕事のために)あのとき途中で放ったらかしてしまったことをもう一度やりたい。
・あの頃が懐かしくて思い出したい。

食玩やフィギュアみたいなものを大人買いしたり、ミニカーをコレクションしたり。
懐かしいテレビドラマのDVD BOXを買ったり。
また、ここ数年、ミドルエイジのミュージシャンが非常に増加傾向にあります。
これらは時間とお金に余裕の出た団塊世代以上が「昔取った杵柄」でギターやキーボードを懐かしみ、チャンスあればもう一度バンドを組んで友人の前で披露したい!という願望です。
ゆっくり音楽と向き合える時間ができたシニアがギター教室に通ったりしているのも男性の特性ゆえの現象ではないでしょうか。
「昭和40年男」という雑誌やデ・アゴスティーニのコレクションなどもノスタルジックマーケティングの賜物だと思いますね。
つまり、男性は「過去の思い出」にお金を使うってことです。
私見ですが、同窓会に顔を出すのも男性が多い気がします。女性は「もう今さら」と欠席する人が多いような。。。

かくいう私の場合ですが、よく聴く音楽は自分が学生時代(70年代、80年代)のポップス、ロックが多く、ダウンロードするのもそういう時代のミュージシャンのものが多いですね。1ヶ月に1度くらいはYOutubeで懐かしいビデオクリップを拝聴して喜んでるという、過去志向丸出し男です。