ギラン・バレー症候群になった日(1:異変)

2014年11月14日(金)は今年、いや人生でも忘れられない一日となった。それは私が聞き慣れない病名「ギラン・バレー症候群」と診断された日である。2週間入院後、退院。今は自宅療養&リハビリ中。入院から1ヶ月経ち、パソコンも触れるようになってきたのでこれまでの経緯を残すことにする。

第1の異変は突然やってきた。週初めの10日月曜日、ランチに恵比寿駅近くのCoCo壱番屋で一人カレーを食べていたときのこと、辛さを和らげるため氷水を口に含んだ瞬間、舌が急にピリピリピリと痺れ、言いようのない強烈な苦味が口内に広がった。「ん?なんじゃこりゃ」続けてカレーを食べるとどうもない。なんかイヤな感じを受けながらも気にせず仕事をし、帰宅した。夕食時にビールを開け、一口飲むと昼間と同じようにピリピリピリと舌が痺れ、口内に強烈な苦みが広がった。「昼間と同じだ…」その夜、パソコンで「舌 痺れ 味覚障害」で検索しまくったことは言うまでもない。

こういうのはだいたいストレスから来るものだ。春から新しい仕事にチャレンジし、結構大変な時期を過ごしていることはわかっている。カラダも正直だなあ、なんて思いながらその日は終わった。

翌日11日火曜日、午前中に耳鼻科に行き、診てもらった。舌に炎症や腫瘍の類いは見られないとのことで消毒薬のようなうがい薬をもらって終了。金曜まで症状が続くなら検査しましょう、と。こちらも冷たいものを飲んだときにしか現れない症状なので、あまり気にせずにいたのが正直なところだ。

しかし、ほどなくして第2の異変が訪れた。火曜日の夕方には右手の親指が痺れ始めた。その夜には人差し指も痺れ始め、肩凝りが原因かな?などと考えながらも、立て続けに起きたカラダの異変に妙な胸騒ぎがしていた。翌12日水曜日には、かかりつけのクリニックに診てもらい、ヘルニアが疑われたのか、頸椎のレントゲンを撮られた。すると、首の骨にわずかに変形が見られたため、ひとつの原因と仮説を立てられた。が、私としては、立て続けに起きている症状(冷たいものを飲んだときの舌の痺れ→味覚障害→右手親指→人差し指の痺れ)が怖すぎたので、念のため、脳も診てほしいとお願いした。
結果、週末にスキャニングセンターを予約してもらい、すみずみまで検査してもらうことになった。

会社では部下に「少しカラダがおかしい」程度にしか伝えてなかったのだが、それもそのはず。この時点での私はストレス、疲労、肩凝りが一気に出て来たぐらいにしか思ってなかったのだ。

夜になってその楽観的な考えは消えていった。

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