いよいよ明日2月18日から中国の旧正月にあたる春節の大型連休が始まります。円安元高の為替傾向に後押しされ、以前より日本への旅行は3割近く割安。中国から観光客が大挙押し寄せ、「爆買」と言われるような買い物三昧が予測されます。すでに前倒し訪日している方がかなり多いようで、銀座の往来の中国人比率はかなりの高さ。
小売業界はこのチャンスを逃すなとばかりにあの手この手で訪日消費(インバウンド消費)を取り込もうとしていますね。従来、小売業界には「ニッパチ(2月と8月)」と呼ばれる売上低調時期があります。ニッパチだけは何を工夫してもしょうがないと言われてたこの2ヶ月ですが、そのうち2月が「春節」によって業界の救世主になっているわけです。各社ともホントにアイデアを捻り出し、細かいところまで配慮しながらこの大商戦に臨もうとされてます。
情報バラエティ番組などでこの春節絡みの取材を見ていると、少し前よりはるかにスケールアップしているのがわかります。去年、一昨年あたりは炊飯器が流行ってる、美顔器が売れている。もちろんそういうのもしっかり売れているでしょう。家電量販、ドラッグストア、ドン・キホーテ、マツキヨなどの爆買の様子などは割と見飽きたような気がするのですが、キットカットを買い占めたりするのを見ると、ほんと何でもアリに見えてきます。今は温水洗浄便座が売れてるんですよね。インタビューで「三世帯で住んでるから3台買ったよ」という中国人がいましたが、便座3つ買ってどうやって持って帰るんだろうって思います。
また、訪日した際の買い物予算も今年は破壊力を増しそうです。少し前までは30万とか40万、多くて100万といった声がありましたが、今日見た番組では200万とか300万といった人がいましたね。デジタル一眼レフと周辺機器やグッズなどで合計160万円使った人もいました。あまり記憶が定かではありませんが、バブル期にイタリアやフランスに行って買い物しまくってた日本人の数倍もの破壊力かもしれません。。
なぜこんなに訪日中国人の消費が盛り上がっているのか。それだけはちゃんと押さえておきましょう。
- 円安元高
- ビザの発給条件が緩和されたこと
- 免税対象商品の拡大
あとは何でしょうね。中国人がお金持ちになってきたのはもちろん、日本製はやはり安心安全で高機能/高品質だということが一番でしょうか。私たち日本人はそこに慣れてしまってるのが恐ろしいのですが。
まあ春節絡みの桁違いの数字を見ているとなんだか疲れてきますが、桁違いの数字にも最近は慣れてきました。日本が潤うのはよいことですし、インバウンド対策をしっかり行って行くことはよいことだと思いますが、内需が苦しい状況を手放しでは喜べないのです。そのうち今回の春節の結果が報道されるでしょうからしっかりと追っていきたいものです。
みなさん、準備はいいですか?明日朝一番に中国語のPOPを掲出するぐらいはやっておきましょうねw