やっぱりECが好き

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完全復帰までの慣らし運転の一環で、いい加減、脳も動かしていかないとということで朝からマーケティングテクノロジーフェア&イーコマースEXPOへ行ってきました。
旧友を訪ねる感じでブースをいくつか回って、セミナーも1つ受講してきました。

久しぶりに感じたのは、あー、やはり私はEC(Eコマース)が好きなんだなということ。そして、ECに救いを求めている人はこんなに多いのね、ということです。
某コンサルタントの話を聞く機会もありましたが、「私がこれまで関わってきたことは、A社を月商100万から1800万にしました、 B社を月商380万から2400万にしました、C社を3年で年商4億から16億にしました。。。」もともとのレベルはわかりませんが、とにかくこういう話を真剣なまなざしで聴いている人が大勢いるのですから、EC業界は依然として魑魅魍魎の世界なのかもしれないですね。

私も長年に渡り、この通販/EC界に身を置いてた人間の一人として考えると、EC黎明期はとっくに終わったと思っていたのですが、違いましたね。日本の事業者300万社総EC時代が訪れるのではないかと感じています。特に日本のマーケットの縮小っぷりから考えると、グローバルECが当たり前になる時代もそう遠くないのではないかと思ってみたり。
いずれにしても、メーカー、卸、小売、どの業態であろうとECへの活路は開かれているし、その道で上手に生きていく企業が残っていくのではないかと。

ただ、ECで本業の売上構成比でインパクトを残す、既存チャネルを凌駕するだけの売上を作るなどという目標はそうそう立てられるものではありませんし、やるといってすぐに積み上がるものでもありません。私は数年前にコンサルをやっていたことがありますが、ECを立ち上げればすぐに幾ばくかの売上ができると思っている経営層の方がいらっしゃいました。もうそんな時代じゃないよなあ、と思ってましたが、実際はまだ「そういう」時代なのです。
よく言われることですが、ECは自動販売機ではありません。作って置いておけば自動的に売上ができるというものではなく、育成することが大切なのです。箱も人も。

ECを生業にしている企業は本当に地味で細かいことを積み上げていて、そこに経営資源をきちんと投じています。もちろんすべての企業が該当するわけではありませんが、受注を作るためのコストと販管費の違いを理解し、細かくKPIを設定し、チーム内には適度な競争意識があり、自らの成長と事業の成長とのベクトルが合っている。相当、きれいごと言ってますが、そういう会社は本当にありますよね。

他人の心配するより、まずは自分のところの足元固めですが、今日思い出したことやあらためて感じたことは今すぐ使えると思うので、またネジを巻き直そうかと思っています。私を育ててくれたECへの恩返しのためにも。

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