打率より打数で勝負を。がんばれ、ルーキー

2015年4月1日、今年も新年度が始まった。
毎年、都内主要駅では入社式に向かうルーキーたちとふだん通りに通勤する先輩たちで大混雑。今年はいろんな事情によりこのルーキー・デーを自宅で迎えており、駅の喧騒が見られないのは少し寂しいが、どこかホッとしていたりもする。

Facebookのアプリで「過去のこの日」をチェックしてみると、
2014年4月1日は「通勤ラッシュに不慣れな輩が多すぎる!」と怒っている(笑)、4年前の2011年4月1日は当時勤務していた会社で新たな役職を兼務し、大忙しになった一年のスタート日でもある(社会人22年目)。

もう何年も自分の直属で新人を預かったことがないので、正直、新人の扱いには慣れてないのだが、みんなどんな思いで会社勤めするんだろうね。自分のことはもう忘れてしまったけど、いちおう「よし、がんばるぞ!」とか「早くみんなから頼られる存在になるぞ」とか考えていたんだろうな。たぶん具体的な目標とかは持ち合わせてなかったと記憶する。
いまどきのルーキーたちはどうだろう。いろんな働き方があるとか、自分らしく生きたいとか、オジサンたちのルーキー時代とはずいぶん社会環境が変わってしまってるけど、人間として必要なことってあんまり変わってないし、大手企業なんかだと求められる資質や素養も昔と今で変化ないと思う。

先日、旧友と食事していて、盛り上がったことがあるのだが「義務を果たしてないのに権利ばかりを主張する人が多くなった気がする」ということ。ただの一分も働いてないのに、会社から受けられる福利厚生や昇給賞与の話をしてくる。結婚しても働きやすいか、とか、子ども生んでもすんなり戻ってこれる環境か?などなど。一分も働いてないし、一円の利益貢献もしてないのにですよ。
まあ、自分もそうだったかもしれないけど、ある程度の大人になるとそういうところ、大切だと感じる。

まずは汗水流して働いて、会社に、社会に、地域に、周囲の人に貢献することです。
権利主張はその後で良い。十分間に合う。

社会に出るということは厳しい現実を幾度となく突きつけられるということ。
思うようにいかないことはしょっちゅうだし、上司は選べないし、給料も思った以上に上がらない。
西川きよし師匠はかつて議員選に出馬した際「小さなことからコツコツと」と言った。結局のところまずはそこ。
とにかく一生懸命やることだと。

そして最もルーキーたちに言いたいのは「若い頃は打率重視ではなく打席数で貢献しよう。」

全盛期のイチロー選手ですら1シーズン戦って打率4割ということはなかった。私たちが仕事で10回のチャレンジで10回とも成功するなんてあり得ない。だから、失敗を恐れずに人より多く打席に立てることを目指してチャレンジすること。
会社や組織にとって貢献度が高く、評価できるのは、打数が多いことだと思う。打席が多いほど、成功数は多くなる(はず)。1つのヒットが100万円の貢献度だとするなら、2打数1安打の5割バッター(100万円)よりも10打数3安打の3割バッター(300万円)なのだ。
そのためには普段からコツコツと打席を積み重ねることが必要なのだ。